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50代夫婦でつくる中古ブローニイバン車中泊仕様!①雨音対策〜全塗装まで

中古バン車中泊仕様DIY

こんにちは!一年前に私たちは結婚30年の記念旅行で高知県に犬連れでサーフトリップへ行くために中古バンを購入し、できる範囲で車中泊仕様のDIYをしました。夏の暑い中の過酷な作業でしたが、なんとか完成させる事ができました。自分達で作ったバンでの初めてのサーフトリップはとても楽しく、とても良い思い出になりました。

今回は、夫婦で始めた私たちのボンゴブローニイバン車中泊仕様のDIY、デットニングからセルフ全塗装までをお伝えします。

天井のデットニング

DIYの最初は雨音対策のデットニングからです。

ブローニイバン納車時の古い車内

ルーフライナーの下は鉄板剥き出しの状態です。

パーツクリーナーで拭いた後にデットニングシートをオルファカッターでカットし圧着ローラーを使用し貼り付けました。

テル
テル

デットニングシートは接着面が粘着式なのでカットしてそのまま貼ることができます。カット面で手を切る可能性があるので、手袋は必須です。回転式のカッターを使うと楽にカットできますよ!

天井は叩いても鉄板独特の響く音がなくなり、これなら雨音も気にならなさそうです。

購入したもの
  • デットニングシート [厚さ2.3mm×長さ5m] 2本セット
  • OLFAハイパーAL型オートロック式大型カッター193B
  • トラスコ中山POMローラー 30φ×37mm(圧着ローラー)

天井の遮熱と断熱

次に私たちは遮熱シートを天井に施工しました。

DIYの目的の高知サーフトリップは10月中旬を予定しています。私たちの海に入っている時はアモとカイにはバンで快適に昼寝をしてもらうために気温が上がることも想定して、ポータブルクーラーを購入することにしています。また震災の区画整備等のため5年ほど前に建て替えた自宅は床下、壁、屋根に遮熱シートを使用していますが、その際に遮熱について説明されたのが、

  • 夏は太陽の輻射熱を反射するため涼しい。
  • 冬は室内の輻射熱を室内側に反射するため暖かい。

遮熱シートは夏の日差しから熱を遮る効果と、冬の防寒にも効果があると説明されました。実際に生活してみてその効果が感じられるので、バンのDIYにも取り入れました。

ネットでいろいろ調べて、私たちは株式会社ジーエスさんの遮熱性能を備えた断熱材で施工しやすそうなMS-2メタルシートを使用しました。また予定していた木張の天井はやめ断熱材代わりに取り外したルーフィライナーを戻して使用する事にしました。

遮熱シートは熱源側に空気層を設けることで輻射熱を反射できるそうなので、幅1mのメタルシートを前から後ろまで梁に両面テープで貼り付け、両側はメタルシートと一緒に購入したアルミテープで隙間まく施工します。

梁の上から貼り付け、天井とメタルシートの間に空気層を設けます。

メタルシートはこのままでも落ちたりしなさそうでしたので、とりあえず天井はこのままで、洗ったルーフライナーは後からLEDライトをつけて戻す事にしました。

ノビ
ノビ

メタルシートはすごく軽くて、ハサミで簡単に切れます!2人で作業すれば簡単でした。

テル
テル

デットニングシートとメタルシートは内張を外してドアやサイドの鉄板部分にも貼りました。

購入したもの
  • MS-2メタルシート 厚さ5mm×幅1m 購入は30m 
  • アルミ気密防水テープ 20m

株式会社ジーエスさんに問い合わせ、直接購入。


初めてのDIYで比較することもできませんが、冷房の効き方も暖房の効き方も良い感じです。雨音も気にならなくなり車内にいると家の部屋にいるような感じで落ち着きます。

タカラ塗料水性艶消し塗料の色選びと準備

次に私たちは、ブローニイバンのセルフ全塗装に挑戦することにしました!

バンのDIYについてYouTubeやネットで調べている時に、たびたびタカラ塗料さんの塗料でセルフ塗装をしている方を見かけました。タカラ塗料さんのホームページを見ると塗料の選び方から塗り方まで知りたいことは全てわかるので、車の全塗装など初めての私達でも出来る気になりました!

ノビ
ノビ

どうせ中古車なんだから、自分たちで好きな色に塗り替えよう!

塗料は3種類あり、DIY全塗装初心者におすすめの水性塗料で塗ることにしました。車の色選びはホームページの提案色画像や全塗装事例集を見ましたが画像ではわかりづらいので、ベージュ系とブルー系の色見本を送ってもらいました。

塗料色見本
ベージュ系とブルー系の色見本

外でも色を確認して、車体はミルクティーベージュに、ボンネットやミラーはマットブラックを注文しミルクティーベージュを混ぜて柔らかめのオリジナルの黒にすることにしました。

テル
テル

色見本で見ると画像とはイメージが違いましたので送ってもらってよかったです。送料無料で送ってもらえますよ!

必要なものをタカラ塗料さんの公式サイトで確認して購入準備し、外側はスプレーガンで吹き付け塗装、内側は刷毛で塗装します。

購入したもの
  • 水性塗料ミルクティーベージュ 4kg 
  • 水性塗料マッドブラック 1kg
  • 刷毛塗り全塗装用刷毛ローラーセット(2人セット)
  • 脱脂用シンナー
  • 水性希釈バランサー
  • 非鉄バインダー

他にスプレーガン、養生マスカー、ランダムサンダー等購入。

ミルクティーベージュの塗料は内側も一部塗装した分も含め少し余るくらいでした。

タカラ塗料水性艶消し塗料でセルフ全塗装

いよいよ初めてのセルフ全塗装をします!2連休の休みを使い夫婦2人で作業しました。

タカラ塗料さんの公式サイト 塗り方の手順通りに作業を進めます。詳しい塗り方は公式サイトにありますので簡単に作業の流れを紹介します。

1日目のスタートです!

洗車

まず軽く洗車します。

マスキング

吹付け塗装のためバンパーと窓ガラスを養生マスカーを使用して覆います。他も丁寧にマスキングします。

足付け

広い部分はランダムサンダーで細かいところはヤスリでキズを入れます。

テル
テル

中古とはいえ車体にキズを入れる時は緊張しましたよ!

ノビ
ノビ

その後は開きなおってどんどん作業しました!

ランダムサンダーは楽ですが、少しでも力が入ると塗装が削れすぎるので注意しながら作業しました。

脱脂

脱脂用シンナーで拭きます。

足付け後にでた粉ごと拭きとるためウェスをたくさん使用しました。

車体下塗り塗装

刷毛でうすーくうすーく全体にベージュを一回塗りで下塗りします。

2日目に吹付け塗装するため、下塗りしながら見えづらい下回りなど確認しながら作業しました。

1日目の作業はここまで終了しました。カスカス塗装で終了したのでご近所さんが心配そうに見学に来ました…

2日目のスタート、今日で最後まで終わらせます!

車体の吹付け塗装

ミルクティーベージュ+水性希釈バランサーを混ぜてスプレーガンを使用してうす〜く吹付け塗装を3度繰り返します。気温が高く晴れていたので塗ったら直ぐに塗料が乾いたため、ほとんど休む暇なく塗装しました。

塗料を水ではなく水性希釈バランサーで薄めたおかげか、心配していたゆず肌状態にならずに塗装できました。

マスキング

最初の車体塗装のマスキングを剥がして次にバンパーを塗装するためのマスキングをします。

バンパーは外さずに吹付け塗装するので、仕上がったベージュ部分ににかからないように特に丁寧にマスキングしました!

ついでにミラー、ワイパー塗装のためのマスキングもします。

バンパーの塗装

非鉄バインダーを塗布し、乾いた後にオリジナルの黒+水性希釈バランサーを混ぜてスプレーガンを使用してうす〜く吹付け塗装を2度繰り返します。

気温が高いためか吹付けを止めるとスプレーガンの吹き出し口の塗料が乾いて詰まるため、なるべく続けて吹付け作業をしました。それでもダメな時はブラシで詰まりを取りながらの作業で面倒でした。

ミラー、ワイパーの

非鉄バインダーを塗布し、乾いた後にオリジナルの黒+水性希釈バランサーを混ぜて刷毛でうす〜く2度塗りします。

仕上げ

塗った塗料が完全に乾く前に慎重にマスキングテープや養生を剥がしていきます。

外側の塗装はなんとか薄暗くなってしまいましたが無事に終わりました。2日間とも気温が高く晴れた日の作業で物凄く疲れましたが最後にマスキングを剥がして塗装後のブローニイバンを見た時は感動でした!!

1日目に心配そうにしていたご近所さんが出来上がった車を見て褒めてくれて嬉しかったです!どうなる事かと心配していたそうです…


一年ほど経ちますが、今のところ塗装は剥がれたりせず大丈夫です!


中古バンDIYの中で今回のセルフ全塗装が間違いなくいちばん大変でした。が作業自体は難しいというわけではありません。タカラ塗料さんの公式サイトの塗り方手順や動画もありますので、その通りに作業を進めれば大丈夫でした。

出来上がった車を見た時は、ものすごい達成感がありました。納車時と比べると一気に雰囲気が変わり思い切って自分たちで全塗装に挑戦してよかったです。

今回私たちは車が大きかったので車体の塗装はスプレーガンを使用しました。広い部分を塗装するのは楽かもしれませんが、吹付けのためマスキングや養生が刷毛塗りより大変だったかもしれません…


車の外側の塗装は終わったので、次は内側の塗装と内張の張り替えに移ります。